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数値に変換できるか判定する
■はじめに
UiPath Studio の TryParse 関数から数値に変換できるか判定する方法を紹介します。
文字列の"123"など、数値に変換できる値なら True を返します。
文字列を「Integer.Parse 関数」や「CInt 関数」などで変換できるか判定したい時に使用します。
文字列から整数(Int32)に変換できるか判定するには、Integer.TryParse 関数を使用します。
文字列から小数(Double)に変換できるか判定するには、Double.TryParse 関数を使用します。
Integer.TryParse 関数と Double.TryParse 関数の使い方は同じです。
VB.Net のメソッドや関数は、代入や条件分岐のアクティビティなどの VB の式を入力する欄で使用することができます。
■関数の引数と戻り値
整数(Int32)に変換できるか判定
Integer.TryParse(変換を行う文字列,変換後の型の変数)
変換を行う文字列が2つ目の引数の変数の型に変換ができるかどうかをBooleanで返します。
引数1「文字列」・・・変換を行う文字列を指定します。
引数2「変数(Int32)」・・・変換後の型の変数を指定します。
戻り値の型・・・ブール型(Boolean)
整数(Int32)に変換できるか判定
Int32.TryParse(変換を行う文字列,変換後の型の変数)
変換を行う文字列が2つ目の引数の変数の型に変換ができるかどうかをBooleanで返します。
引数1「文字列」・・・変換を行う文字列を指定します。
引数2「変数(Int32)」・・・変換後の型の変数を指定します。
戻り値の型・・・ブール型(Boolean)
小数(Double)に変換できるか判定
Double.TryParse(変換を行う文字列,変換後の型の変数)
変換を行う文字列が2つ目の引数の変数の型に変換ができるかどうかをBooleanで返します。
引数1「文字列」・・・変換を行う文字列を指定します。
引数2「変数(Double)」・・・変換後の型の変数を指定します。
戻り値の型・・・ブール型(Boolean)
■解説
Int32.TryParse 関数と Integer.TryParse 関数はどちらを使用しても同じ結果が得られます。
引数「変換を行う文字列」が引数「変換後の型の変数」の型に変換できる場合、 True を返して、変換できない場合には False を返します。
True を返す時だけ「Integer.Parse 関数」や「CInt 関数」などで変換すると、エラーの発生を防ぐことができます。
「Val 関数」なら、エラーを発生させることなく変換することができます。
カンマ区切りの数字、 Null は戻り値が False となります。
■使用例
TryParse 関数の使用例を紹介します。
数値に変換できるか判定する
変数 i の型は Int32
Integer.TryParse("123", i) True
Integer.TryParse("123 ", i) True
Integer.TryParse("12.345", i) False
Integer.TryParse("1 23", i) False
Integer.TryParse("123", i) False
Integer.TryParse("123 ", i) False
Integer.TryParse("100円", i) False
Integer.TryParse("\100", i) False
Integer.TryParse("1,200", i) False
Integer.TryParse(Null, i) False
Integer.TryParse("2147483648", i) False
変数 d の型は Double
Double.TryParse("123", d) True
Double.TryParse("123 ", d) True
Double.TryParse("12.345", d) True
Double.TryParse("1 23", d) False
Double.TryParse("123", d) False
Double.TryParse("123 ", d) False
Double.TryParse("100円", d) False
Double.TryParse("\100", d) False
Double.TryParse("1,200", d) True
Double.TryParse(Null, d) False
Double.TryParse("2147483648", d) True
数値に変換できる時だけ変換する
「TryParse 関数」を使用して、変換できる時だけ変換をします。
下記画像では、条件分岐で変数 text が整数に変換できる場合のみ、変換して変数 num に代入します。
変数 num の型は、Int32 にしています。
カンマ区切りの数字、 Null は戻り値が False となります。
Val関数で数値に変換する
「Val 関数」は変換できない時に「0」を返すため、エラーを発生させないように判定する必要がありません。
変数 d の型は Double
d = Val("123") 123
d = Val("12.345") 12.345
d = Val("abc") 0