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整数を取得する
■はじめに
UiPath Studio の Int 関数、 Fix 関数から整数を取得する方法を紹介します。
Int 関数、 Fix 関数は、指定した数値の整数を返します。
Int 関数は、指定した数値が負の小数の場合、切り捨てされた整数を返します。
Fix 関数は、指定した数値が負の小数の場合、整数を返します。
VB.Net のメソッドや関数は、代入や条件分岐のアクティビティなどの VB の式を入力する欄で使用することができます。
■関数の引数と戻り値
Int(数値)
指定された数値の小数部分を切り捨てて、整数を返します。
引数「数値型（Int32、Double）」・・・整数を取得する数値を指定します。
戻り値の型・・・数値型（Int32、Double）
※返ってくる値の型は、指定した数値の型と同じものが返ってくる。
Fix(数値)
指定された数値の小数部分を切り捨てて、整数を返します。
引数「数値型（Int32、Double）」・・・整数を取得する数値を指定します。
戻り値の型・・・数値型（Int32、Double）
※返ってくる値の型は、指定した数値の型と同じものが返ってくる。
■解説
指定した数値の整数部分を返します。
指定した数値が正の小数の場合、整数部分を返します。
指定した数値が負の小数の場合、切り捨て・切り上げされた整数を返します。
下記の計算式で、桁数を指定して切り捨てすることができます。
Int(数値 * 10) / 10
Int(数値 / 10) * 10
Fix(数値 * 10) / 10
Fix(数値 / 10) * 10
Int 関数、 Fix 関数の違い
Int 関数
指定した数値が負の小数の場合、切り捨てされた整数を返します。
Fix 関数
指定した数値が負の小数の場合、整数を返します。
■使用例
Int 関数、 Fix 関数の使用例を紹介します。
整数を取得する
正の値の場合は、Int 関数、 Fix 関数の返ってくる値は同じになります。
変数 d の型は System.Double
変数 i の型は Int32
i = Int(5) 5
i = Fix(5) 5
d = Int(5.5) 5
d = Fix(5.5) 5
負の小数の場合は、Int 関数、 Fix 関数で返ってくる値に違いがあります。
変数 d の型は System.Double
変数 i の型は Int32
i = Int(0) 0
i = Fix(0) 0
d = Int(-5.5) -6
d = Fix(-5.5) -5
i = Int(-5) -5
i = Fix(-5) -5
d = Int(-10.5) -11
d = Fix(-10.5) -10
桁数を指定して切り捨てる
正の値の場合は、Int 関数、 Fix 関数の返ってくる値は同じになります。
変数 d の型は System.Double
d = Int(123.456 * 100) / 100 123.45
d = Fix(123.456 * 100) / 100 123.45
d = Int(123.456 * 10) / 10 123.4
d = Fix(123.456 * 10) / 10 123.4
d = Int(123.456) 123
d = Fix(123.456) 123
d = Int(123.456 / 10) * 10 120
d = Fix(123.456 / 10) * 10 120
d = Int(123.456 / 100) * 100 100
d = Fix(123.456 / 100) * 100 100
負の小数の場合は、Int 関数、 Fix 関数で返ってくる値に違いがあります。
変数 d の型は System.Double
d = Int(-123.456 * 100) / 100 -123.46
d = Fix(-123.456 * 100) / 100 -123.45
d = Int(-123.456 * 10) / 10 -123.5
d = Fix(-123.456 * 10) / 10 -123.4
d = Int(-123.456) -124
d = Fix(-123.456) -123
d = Int(-123.456 / 10) * 10 -130
d = Fix(-123.456 / 10) * 10 -120
d = Int(-123.456 / 100) * 100 -200
d = Fix(-123.456 / 100) * 100 -100
