鈴鹿の住処

■UiPath Tips■

更新日:  作成日:

空白を削除する

■はじめに

UiPath Studio で VB.Net のメソッドや関数を使って、空白を削除する方法を紹介します。

Trim メソッドや、Trim 関数、Replace メソッドで空白を削除できます。

Trim メソッド等は、文字列の先頭や末尾の空白を削除することができます。

Replace メソッド等は、全ての空白削除や置換回数、置換開始位置を設定することができます。

VB.Net のメソッドや関数は、代入や条件分岐のアクティビティなどの VB の式を入力する欄で使用することができます。

メソッド、関数の使い方画像

■メソッド、関数の引数と戻り値

文字列.Trim
Trim(文字列)
文字列の先頭と末尾の空白を削除します。

文字列.TrimStart
Ltrim(文字列)
文字列の先頭の空白を削除します。

文字列.TrimEnd
RTrim(文字列)
文字列の末尾の空白を削除します。

引数「文字列」・・・空白を削除する文字列を指定します。
戻り値の型・・・文字列型(String)

Strings.Replace(置換元, 検索文字, 置換文字, 開始位置, 置換回数, 比較種類)

Replace メソッド等の引数と戻り値については「文字列を置換」をご覧ください。

■解説

Trim メソッド等

空白が引数「文字列」に無い場合は、引数「文字列」をそのまま返します。

引数「文字列」の先頭または末尾にある半角スペースと全角スペースの空白を削除します。

空白が連続してあるときは、連続している全ての空白を削除します。

「UiPath Tips」のように、先頭と末尾以外の間にある空白は削除されません。
間にある空白を削除するには「Replace メソッド等」を使用します。

Replace メソッド等

引数「検索文字」に「" "(空白)」、引数「置換文字」に「""(空文字)」を指定すると、空白を削除することができます。

引数「開始位置」を指定して、指定した文字数以降の空白のみを削除することができます。

引数「置換回数」を指定して、削除する空白の数を指定することができます。

引数「比較種類」を指定して、半角スペースと全角スペースの空白の両方とも削除することができます。

■使用例

先頭、末尾の空白を削除する

Trim メソッド等の使用例を紹介します。

            
  変数 s の型は String

  s = "UiPath Studio".Trim          "UiPath Studio"
  s = " UiPath Studio ".Trim        "UiPath Studio"
  s = " UiPath Studio ".TrimStart   "UiPath Studio "
  s = " UiPath Studio ".TrimEnd     " UiPath Studio"

  s = " UiPath Studio ".Trim         "UiPath Studio"  全角と半角
  s = "   UiPath Studio   ".Trim   "UiPath Studio"  連続した空白
            
          
間の空白も含めて、任意の空白を削除する

Replace メソッド等の使用例を紹介します。

            
  変数 s の型は String

  全角と半角の空白を全て削除
  s = Strings.Replace(" a a a ", " ", "", Compare:=vbTextCompare)     "aaa"
  全角の空白のみを全て削除
  s = Strings.Replace(" a a a ", " ", "")    " a aa"
  半角の空白のみを全て削除
  s = Strings.Replace(" a a a ", " ", "")     "aa a "

  5文字目以降の空白のみを全て削除
  s = Left("a b c d e", 4) & Strings.Replace("a b c d e", " ", "", 5)   "a b cde"

  空白を2つだけ削除
  s = Strings.Replace("a b c d e", " ", "", Count:=2)     "abc d e"