【UiPath】文字列を削除

更新日：2024/07/27 　作成日：2024/07/27

文字列を削除する

■はじめに

UiPath Studio で VB.Net のメソッドを使って、文字列を削除する方法を紹介します。

Remove メソッドや、Replace メソッド、Trim メソッド等で文字列を削除できます。

Remove メソッドは、指定した文字位置の文字列を削除することができます。

Replace メソッドは、全角半角の比較や置換回数、置換開始位置を設定して指定の文字列を削除することができます。

Trim メソッド等は、先頭や末尾の文字列を削除することができます。

VB.Net のメソッドや関数は、代入や条件分岐のアクティビティなどの VB の式を入力する欄で使用することができます。

メソッドの引数と戻り値
解説
使用例

■メソッドの引数と戻り値

・Remove メソッド

文字列.Remove(開始位置, 文字数)
文字列の開始位置以降の文字列を削除します。
文字数を指定すると、削除する文字数を設定することができます。

引数「文字列」　・・・削除を行う文字列を指定します。
引数「開始位置」・・・削除を開始する位置を指定します。
引数「文字数」　・・・削除する文字数を指定します。省略可
戻り値の型・・・文字列型（String）

・Replace メソッド

Strings.Replace(置換元, 検索文字, 置換文字, 開始位置, 置換回数, 比較種類)
置換元の検索文字を置換文字に置換します。置換する開始位置、置換回数を数字で指定できます。大文字、小文字などを区別するかを比較種類で指定できます。

Replace メソッド等の引数と戻り値について詳しくは「文字列を置換」をご覧ください。

・Trim メソッド等

文字列.Trim(文字)

文字列.TrimStart(文字)

文字列.TrimEnd(文字)
文字列の先頭と末尾の文字を削除します。

引数「文字列」・・・削除を行う文字列を指定します。
引数「文字」　・・・削除する文字を指定します。
戻り値の型・・・文字列型（String）

■解説

Remove メソッド

引数「開始位置」は 0 から始まり、 1 を指定すると2文字目から削除が開始されます。

引数「文字数」を指定すると、引数「開始位置」以降の任意の数の文字列を削除することができます。

引数「文字数」の指定しない場合、引数「開始位置」以降の文字列が全て削除されます。

Replace メソッド

引数「置換文字」に「""（空文字）」を指定すると、引数「検索文字」を削除することができます。

引数「開始位置」を指定して、指定した文字数以降の文字列のみを削除することができます。

引数「置換回数」を指定して、削除する文字列の数を指定することができます。

引数「比較種類」を指定して、小文字と大文字」、「半角と全角」、「ひらがなとカタカナ」を区別せずに削除することができます。

Trim メソッド等

引数「文字列」の先頭または末尾にある文字を削除します。

引数「文字」が連続してあるときは、連続している全ての引数「文字」を削除します。

引数「文字」を配列で指定すると、配列内の全ての引数「文字」を削除します。

■使用例

指定位置の文字列を削除する

Remove メソッドの使用例を紹介します。

            
  変数 s の型は String

  s = "UiPath Studio".Remove(6)      "UiPath"
  s = "UiPath Studio".Remove(0, 7)   "Studio"
  s = "UiPath Studio".Remove(2, 8)   "Uidio"
  s = "UiPath Studio".Remove(20)     ArgumentOutOfRangeException
  s = "UiPath Studio".Remove(2, 0)   "UiPath Studio"

「手数料：*円。」のみを削除する
  変数 text の型は String
  text = "【変動する文字列１】手数料：1000円。【変動する文字列２】"
  s = text.Remove(InStr(text, "手数料：") - 1, InStr(text, "円。") - InStr(text, "手数料：") + 2)  "【変動する文字列１】【変動する文字列２】"

指定の文字列を削除する

Replace メソッドの使用例を紹介します。

            
  変数 s の型は String

  大文字と小文字の文字列を全て削除
  s = Strings.Replace("UiPath Studio", "u", "", Compare:=vbTextCompare)     "iPath Stdio"
  全角の文字列のみを全て削除
  s = Strings.Replace("AAＡＡ", "Ａ", "")    "AA"
  半角の文字列のみを全て削除
  s = Strings.Replace("AAＡＡ", "A", "")     "ＡＡ"

  8文字目以降の指定文字列のみを削除
  s = Left("UiPath Studio", 7) & Strings.Replace("UiPath Studio", "i", "", 8)   "UiPath Studo"

  指定文字列を２つだけ削除
  s = Strings.Replace("1a2a3a4", "a", "", Count:=2)     "123a4"

先頭、末尾の文字列を削除する

Trim メソッド等の使用例を紹介します。

            
  変数 s の型は String

  s = "aabaa".Trim("a"c)          "b"
  s = "aabaa".Trim("b"c)          "aabaa"
  s = "aabaa".TrimStart("a"c)     "baa"
  s = "aabaa".TrimEnd("a"c)       "aab"
  s = "abc1abc2abc".Trim(new char() {"a"c, "b"c, "c"c})        "1abc2"
  s = "abc1abc2abc".TrimStart(new char() {"a"c, "b"c, "c"c})   "1abc2abc"
  s = "abc1abc2abc".TrimEnd(new char() {"a"c, "b"c, "c"c})     "abc1abc2"

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