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■UiPath Tips■

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日付に変換できるか判定する

■はじめに

UiPath Studio の TryParse 関数から日付に変換できるか判定する方法を紹介します。
文字列の"1999/12/31"など、日付に変換できる値なら True を返します。
文字列を「DateTime.Parse 関数」や「CDate 関数」などで変換できるか判定したい時に使用します。

文字列から日付(DateTime)に変換できるか判定するには、DateTime.TryParse 関数を使用します。

VB.Net のメソッドや関数は、代入や条件分岐のアクティビティなどの VB の式を入力する欄で使用することができます。

メソッド、関数の使い方画像

■関数の引数と戻り値

日付(DateTime)に変換できるか判定

DateTime.TryParse(文字列, 変数)
文字列がDateTime型に変換ができるかどうかをBooleanで返します。

引数1「文字列」・・・変換を行う文字列を指定します。
引数2「変数(Int32)」・・・DateTime型の変数を指定します。
戻り値の型・・・ブール型(Boolean)

■解説

引数「文字列」が引数「変数」の型に変換できる場合、 True を返して、変換できない場合には False を返します。

True を返す時だけ「DateTime.Parse 関数」や「CDate 関数」などで変換すると、エラーの発生を防ぐことができます。

Null は戻り値が False となります。

■使用例

TryParse 関数の使用例を紹介します。

日付に変換できるか判定する
            
  変数 d の型は DateTime
  DateTime.TryParse("1999/12/31 23:59:59", d)         True
  DateTime.TryParse("1999-12-31 23:59:59 ", d)        True
  DateTime.TryParse("1999年12月31日 23時59分59秒", d)  True
  DateTime.TryParse("23時59分59秒", d)    True
  DateTime.TryParse("1999年12月31日", d)  True

  DateTime.TryParse("西暦2000年", d)     False
  DateTime.TryParse("令和2年", d)        False
  DateTime.TryParse("September", d)     False
  DateTime.TryParse("September16", d)   True
  DateTime.TryParse("3 PM", d)          True
  DateTime.TryParse("午後3時", d)        False
  DateTime.TryParse("3時", d)           True

  DateTime.TryParse(Null, d)      False
            
          
日付に変換できる時だけ変換する

「TryParse 関数」を使用して、変換できる時だけ変換をします。

下記画像では、条件分岐で変数 text が日付に変換できる場合のみ、変換して変数 daytime に代入します。
変数 d の型は、daytime にしています。
Null は戻り値が False となります。

TryParse 関数の使い方画像