鈴鹿の住処

■UiPath Tips■

更新日:  作成日:

日付を作成する

■はじめに

UiPath Studio で VB.Net の関数を使って、日付を作成する方法を紹介します。

DateTime 関数や DateSerial 関数、TimeSerial 関数などで、日付を作成することができます。

VB.Net のメソッドや関数は、代入や条件分岐のアクティビティなどの VB の式を入力する欄で使用することができます。

メソッド、関数の使い方画像

■関数の引数と戻り値

new DateTime(, , , , , )
DateSerial(, , )
TimeSerial(, , )
数値から日付(DateTime)を作成します。

引数「年、月、日、時、分、秒」・・・作成する日付の数値を指定します。
戻り値の型・・・日付型(DateTime)

■解説

DateTime 関数、DateSerial 関数や TimeSerial 関数では、日付の作成は数値のみとなり、文字列は日付に変換できません。
文字列を日付に変換するには、「DateTime.Parse 関数」等を使います。

DateSerial 関数と TimeSerial 関数は、どの引数も省略することはできません。
DateTime 関数は、「年、月、日、時、分、秒」や「年、月、日」の形で引数を指定することができます。

DateSerial 関数で、返ってくる時刻は[00:00:00]になります。
TimeSerial 関数で、返ってくる日付は[01/01/0001]になります。
DateTime 関数で引数を「年、月、日」で指定した場合、返ってくる時刻は[00:00:00]になります。

・DateSerial 関数

引数「年」が2桁の場合、既定のユーザー定義のコンピューター設定では、0 ~ 292000 ~ 2029 年30 ~ 991930 ~ 1999 年 になります。
負の値の場合、現在の年から過去の年となります。-10 であれば、現在の年の 10 年前の日付を返します。

引数「月」が 0 の場合、前年の12月を返します。
-1 の場合、前年の11月を返します。13 の場合は、翌年の1月を返します。

引数「日」が 0 の場合、前月の末日を返します。
-1 の場合、前月の末日の前日を返します。月の末日を過ぎている場合、翌月の適切な日付を返します。
「月」が 1 、「日」が 32 であれば、2月1日を返します。

・TimeSerial 関数

引数「時」が -1 の場合、23時を返します。日付は[01/01/0001]になります。
26 の場合、翌日の2時を返します。日付は[01/02/0001]になります。

引数「分」が負の値の場合、さかのぼった適切な時刻を返します。
「時」が 12 、「分」が -1 であれば、11時59分を返します。
60 を超える値の場合、加算された適切な時刻を返します。
「時」が 12 、「分」が 61 であれば、13時1分を返します。

引数「秒」が負の値の場合、さかのぼった適切な時刻を返します。
「分」が 30 、「秒」が -1 であれば、29分59秒を返します。
60 を超える値の場合、加算された適切な時刻を返します。
「分」が 30 、「秒」が 61 であれば、31分1秒を返します。

■使用例

DateTime 関数、DateSerial 関数、 TimeSerial 関数の使用例を紹介します。

年月日から日付を作成する
            
  変数 d の型は DateTime
  VB.Netの実行日付は[09/16/2024]になります
  d = new DateTime(2024, 5, 1)     [05/01/2024 00:00:00]
  d = new DateTime(-1, 5, 1)       ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(0, 5, 1)        ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(10, 5, 1)       [05/01/0010 00:00:00]
  d = new DateTime(2024, -1, 1)    ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 0, 1)     ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 13, 1)    ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, -1)    ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, 0)     ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, 32)    ArgumentOutOfRangeException

  d = DateSerial(2024, 5, 1)     [05/01/2024 00:00:00]
  d = DateSerial(-1, 5, 1)       [05/01/2023 00:00:00]
  d = DateSerial(0, 5, 1)        [05/01/2000 00:00:00]
  d = DateSerial(10, 5, 1)       [05/01/2010 00:00:00]
  d = DateSerial(2024, -1, 1)    [11/01/2023 00:00:00]
  d = DateSerial(2024, 0, 1)     [12/01/2023 00:00:00]
  d = DateSerial(2024, 13, 1)    [01/01/2025 00:00:00]
  d = DateSerial(2024, 5, -1)    [04/29/2024 00:00:00]
  d = DateSerial(2024, 5, 0)     [04/30/2024 00:00:00]
  d = DateSerial(2024, 5, 32)    [06/01/2024 00:00:00]
            
          
年月日時分秒から日付と時刻を作成する
            
  変数 d の型は DateTime
  VB.Netの実行日付は[09/16/2024]になります
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 12, 30, 15)   [05/01/2024 12:30:15]
  d = new DateTime(2024, 5, 1, -1, 30, 15)   ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 0, 30, 15)    [05/01/2024 00:30:15]
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 30, 30, 15)   ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 12, -1, 15)   ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 12, 0, 15)    [05/01/2024 12:00:15]
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 12, 70, 15)   ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 12, 30, -1)   ArgumentOutOfRangeException
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 12, 30, 0)    [05/01/2024 12:30:00]
  d = new DateTime(2024, 5, 1, 12, 30, 80)   ArgumentOutOfRangeException

  d = TimeSerial(12, 30, 15)   [01/01/0001 12:30:15]
  d = TimeSerial(-1, 30, 15)   [01/01/0001 23:30:15]
  d = TimeSerial(0, 30, 15)    [01/01/0001 00:30:15]
  d = TimeSerial(30, 30, 15)   [01/02/0001 06:30:15]
  d = TimeSerial(12, -1, 15)   [01/01/0001 11:59:15]
  d = TimeSerial(12, 0, 15)    [01/01/0001 12:00:15]
  d = TimeSerial(12, 70, 15)   [01/01/0001 13:10:15]
  d = TimeSerial(12, 30, -1)   [01/01/0001 12:29:59]
  d = TimeSerial(12, 30, 0)    [01/01/0001 12:30:00]
  d = TimeSerial(12, 30, 80)   [01/01/0001 12:31:20]